• 空虚の跡地Site of emptiness


第二時代


平凡な学校が終わった。
周りのみんなは部活動。
所属してない僕はいつも一人で帰っている。
もう慣れた。
僕は毎日同じ事をして就職して働いて老いて死んでいく。


そう思って帰宅する。
いつものことだ。


帰宅すると母さんは料理している。
父さんは居ない。
いつものことだ。


いつもどおりに
「ただいま」と言い
いつもどおりに
部屋に入る。


─!?


一枚の封筒が机の上にある。


手に取ってみた。


「空虚の跡地!?」
どこかで聞いた事あるような無いような名前だ。
でも思い出せない。


「from Right-Neeth」
この名前もどこかで聞いた事がある。
なんだろう…
僕は考えた。
しかし何も思い浮かばない。


封筒を開けてみた。
中には二枚の紙があった。


一枚目を読んでみた。


私はRight Neethという考古学者です。
とは言っても私はD.Aの時代には居ない。
一度に言うと分からなくなりそうだから簡潔に言うと…
私はこの世じゃない世界の時代にいる。
分からないかもしれないが分かってほしい。
この手紙を読んだ者は選ばれた者という事だ。


僕は心臓が高鳴った。


二枚目…


そこで本題だが…
私が探していた空虚の跡地という場所について調べてほしい
簡単では無いと思うがやってほしい。
詳しくは後程伝える。
待っていてほしい。




そう記されていた。
僕は考えた。
誰かの悪戯か!?


しかし部屋は窓の鍵が閉まってあり密室で二階だし封筒が届いたとしたら帰ってきたら必ず母さんが何か言うはず…


僕は一階に行った。
「母さん!!今日封筒届いた?」


凄く焦って言った。


母さんはおかしげな顔で言った。
「別に来てないわよ」


何だったのだろう…
父さんが帰ってきたら相談してみるか…




─僕の心の高鳴りは止まらなかった